GRAND KIRIN

期間限定記事（のつもりだったのですが，日本酒についての戯言を追記しました．）

宣伝に釣られて飲んでみましたGRAND KIRIN.　
これはうまい！って好みがあるので責任は取りませんが．　例えるならアメリカの地ビール．

アメリカのスーパーでは，アルコール度数３％ちょっとの薄いビールしか売っていなかった．今思うとこれはこれで夏のアウトドアにはとても良いのだが．．．（で，最近は暑い日の外では発泡酒の方が飲みやすい）

ちゃんとしたビールは大人の酒屋でしか買えない（と思う）．GRAND KIRINはセブンイレブンでした買えない（かな？）

考えてみると１ドルぐらいで様々な地ビールが売られていた米国は偉大だ．実に沢山のビールが売られていて，どれも少しずつ味が異なって飽きが来ない．名前もまた洒落ている．”ムースのよだれ”とか．．．

残念ながら同じ味しか無いので，飲み続けるとさすがに飽きが来そうだが，ちょっとマイブームのグランドキリン．






蛇足ながら先ほど宴会用に揃えた酒を記録してみました．

◯今回の目玉は壱醸の超絶大吟醸．なんと精米歩合21％！　獺祭の23％を越える精米．洗心や得月の精米に３日かかるのに，これは１週間かけて精米したとか．．．ほぼ日本一の精米度にびっくり． 

◯もう一つは，越の寒梅の金無垢．（箱入り娘で隠れてます）．萬寿はどこでも手に入るのでこちらにしました．

◯ 生は壱醸の無濾過生生，壱醸２１％と一緒に生産者から買って来ました．それと定番の翠寿． 他に大吟醸生

◯麒麟山，景虎は原酒で．麒麟山の原酒はなんとアルコール度２１％超．

◯その他，寒梅別選，〆張鶴純など無難どころ．

ちなみに前回は〆張鶴の金ラベル，久保田の萬寿，翠寿，碧珠のジェットストリームアタックを用意したけれど，酒飲みには綺麗すぎてむしろ受けない．なので今回はちょっとクセモノをチョイスしました．それに時期的に手に入らない酒も多いし．



ちなみに，個人的にチョイスした新潟のオススメ大吟醸は
一位　YK35　（佐渡）
二位　根知男山　大吟醸
三位　〆張鶴　金ラベル

ぶっちぎりの番外トップは謝恩の酒ですが，もう販売してません．

純米酒，普通酒，生原酒は個性があって種類も豊富でとても順位はつけられませんね．

毎日飲む呑兵衛さんには普通酒が飲み飽きしなくて良いです．実は最近は自宅で吟醸酒はほとんど飲まなくなってましたから．．．麒麟山の伝統の辛口なんてよしよし♡


追記
◯壱醸の21％，旨かったです．ある程度削ってコメの周りの雑味を落としたら，あとは変わらないんじゃないか？割れたコメ粒でかえって雑味が残るかも？とも思ってましたが，杞憂でした．超すっきりドライで，大吟醸ならではの旨みも残ってしっかりとした味です．コメの出来しだいで今年は作れるかはわからないと言っていたので希少価値あり．

冷蔵庫から出したての状態で翠寿と壱醸21を飲み比べて見ましたが，すごく冷えていると区別がちょっと難しいです．翠寿の方がわずかに甘く生酒の香りがして，壱醸はややドライで強い感じがしますが，ほとんどわかりません．翠寿は生酒の上にアルコール度は14％，一方で壱醸は純米大吟醸のアルコール度16−17％なんで簡単に区別できそうなんですがすごく冷えていると難しい．
ところが，ちょっと温度が上がると（冷でも）それぞれの特徴がはっきりとします．

◯壱醸の無濾過生はとても美味しくてお買い得です．例えるなら巻機の無濾過生原酒ですが，越淡麗を使っているためか，精米度が違うのか（確認してません），壱醸の方が雑味がわずかに少なくてすっきりした感じがあります．
最近の生原酒の好みですが，
壱醸無濾過生＞巻機無濾過生原酒＞黒部生地の生（名前忘れた）ですが，ちょっと酒くさいナマを楽しみたい気分の時は，この順序が全く逆転します．生酒好きにはオススメします．（翠寿は普段日本酒を飲まない人へのご贈答用に良し）

◯景虎の純米原酒（青瓶）は確かアルコール度17度ぐらい（たぶん）で，原酒としてはちょっと薄い気がします．日本酒らしい旨い酒という意味でこのままでとても美味しいです．生酒に飲み飽きした時には日本酒らしい雑味が程よく美味しく感じられると思います．今年発売で今年度の在庫は少ないかもしれません．

◯麒麟山原酒はD700 で最後に撮影した時には伝辛と同じ絵柄で少し濃い目に赤丸だったのですが，今回はブルーボトルになってしまいました．21度と日本酒としては非常に強いのですが普通に飲めます．伝辛と比べるとやはり濃いので量を飲み続けるなら伝辛，ちょっと濃いのでしめるかという時には原酒という感じですね．

◯越乃寒梅別選．原酒や生，さらには伝辛よりもさらにすっきりした感じで，特徴がないのが特徴（あくまでも上記に比べると）．アルコール度は十分にあるのに飲みやすい感じです．普通酒なのに新潟のジャスコで4号瓶が3千円以上で売られていますが，酒屋で買えば1300円ぐらいだったか？　伝辛と一緒に常温で飲む用に常備してます．

◯越乃寒梅金無垢　遠方からの来客用に万寿にするか金無垢にするか迷ったのですが，万寿はどこでも飲めるので，ちょっとレアな金無垢にしました．数年前はちょっと冷蔵庫の奥に隠されるように売られていて酒屋も一見さんには売り惜しみしていたのですが，最近は普通に在庫になっています．新潟空港にも売っていることがあります．今回は酒屋で相談したら万寿よりこちらを勧められました．

万寿，洗心，得月，呼友や上に書いたオススメ大吟醸のどれとも異なります．強いて言えば景虎の純米原酒や麒麟山原酒を大吟醸方向に伸ばしていったような印象です．なんというか，いわゆる日本酒らしさ（雑味を含めて）を残して上品に大吟醸化していったようなと表現すれば良いのでしょうかね．

そう考えると，新潟のオススメ大吟醸（私選）はどれもコクと濃厚さを残しつつも雑味を削って大吟醸化していった印象があるのに対して，あくまでも酒臭さを残して洗練していったような気がして，ちょっと独特で希少かもしれません．冷やした壱醸21を飲んだ直後に金無垢を口にするとちっとも美味しく感じません．ですが，最初から金無垢を飲むならとても美味しいので，食事しながら飲む大吟醸ならこれが良いかもしれません．次回からは食事にお呼ばれした時に飲む酒としてお土産に持って行こうと思います．

ちなみに以前は幻だった金無垢のさらに上級酒も売ってましたが，美味しいと思った記憶がないのでバッサリと切り捨てました．ただ，温度や合わせものなどの飲み方次第で凄い発見があるかもしれないのであくまでも私見ということで．前に飲んだのが状態が悪かったのかもしれませんしね．．．そういう意味では万寿の原酒も不味かったのですが，古かったのか体調が悪かったのか．．．酒にかぎらず，飲む面子や体調の方が味に与える影響が大きいと思います．ですので，評価は基本的には家でゆっくりと飲み比べた時のものです．

ということで，今年の秋までのマイチョイスは
壱醸（生），景虎純米原酒，GRAND KIRINの３種にします．でも，どれも飲み続ける酒ではないので．．．ベースには麒麟山伝辛や弐乃越州，いわゆる普通酒があってという前提で．．．それとキリンラガーも．


．．．．．酒の種類よりもメタボ対策しないとこれ以上は飲めないなあ．．．