2010年8月26日木曜日

キャンプ事始め その5(前編) イエローストーン国立公園

♫ 夏が来れば思い出す,遥かな...♫ 

この時期になると思い出すのは(お盆に書いてます)やっぱりイエローストーンです.とど1号の人生初キャンプはイエローストーンですし,2号も2年連続で合計1ヶ月ほど滞在してました.そのうちの半分以上はキャンプでしたので,テントで最も長期滞在した場所になります.


The North Face  Himalayan47 in August

イェローストーンはワイオミングの北の端っこにあり,緯度は大雪山と同程度だったと思います.標高は2,000mはあり,乾燥していて寒暖の差が激しく,8月でも雹が降りました.

というわけで,どんな暴風雨にも耐えられるHimalayan47かMountain25を愛用してました.このテントに入っちゃえば安心です.ファイミリーキャンプの人たちは,いわゆる安価なテントを使っていますが,テントの代わりにキャンピングカーがたくさんありますし,レンタルも発達しています.大型バスのようなキャンカーをリタイアしたお年寄りが運転しているのもよく見かけます.キャンカーの人たちは,滞在1ヶ月なんていうのも珍しくありません.

キャンプサイトの撮影はほとんどしなかったので,テントが写っている写真を探すのが大変です.

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アメリカでサマーキャンプなどと言うと,通常は子供のサマースクールを指しています.ですので,アメリカ キャンプの検索語でググっても,いわゆるアウトドアのキャンプ情報はなかなか出てきません.

今年のキャンプはもう15泊以上になり,昨年と合わせて30泊ちょっとになりました.でも,その前にはほとんどキャンプ経験(日本の)はなかったので,合計で40泊以上したアメリカのキャンプ生活の方が日本でのキャンプよりまだ多いんですね.


登山やら長期旅行の旅や冒険専門の方々は世界中の情報に通じているかも知れませんが,ファミキャン情報はあまりないようです.数年前ですのでちょっと古くなりますが,思い出がてらに書いてみますね.

*海外通およびアウトドア通の方はもっとちゃんとしたサイトを読んでください.

とど達は,日本でグループキャンプは経験ありません.米国では何回か楽しんできました.あちらでは週末は家族で過ごすので,いわゆる日本スタイルのグループキャンプってやっぱり日本人同士になるんです.それに,いわゆるBBQの宴会だけなら裏庭でやりますので,キャンプ場には行きません.もっと言うなら,アメリカのキャンプ場で炊事場は見たことありません...彼らは焼くだけなんだよなあ...




さて,デンバーからイエローストーンまでは1000km以上はあったと思います.交代で運転しても丸一日は必要ですが,一人で運転するのはちょっと無謀かと思う距離です.おおげさかもしれませんが,十和田湖往復ぐらいといったらいいかもしれません.




コロラドを出るとワイオミングですが,ここでは延々と砂のない砂漠(desert)が広がっています.古いレガシーだと,スタンドが見つかった時には必ず補給しないと次の町まで燃料がもたない可能性があります.(道楽1号も日本基準だと廃車レベルなので)

車上のバッグは防水ではないので,雨が振って来たらこの上にブルーシートを被せてますよ...で,中の荷物はさらにビニールのゴミ袋に入ってます.笑)




必死で運転しているので,なかなか写真を撮るためには停車できません.今思うとなにげない景色が,絶景だったとおもいます.



一日運転して,だんたんとギザギザの山が見えてきました.ここはティートンです.




イエローストーンに行くついでに寄って行くのが,ティートン国立公園です.モンベルやらロストアローのカタログでよく写真になっている公園です.もちろん湖やキャンプ場もありますよ.





途中の町で食料を仕入れておきます.雰囲気のある直売も良いですねえ.






イエローストーンに入ると,枯れ木が目立ちます.この公園では人手を加えないことが基本的な管理方針ですので,倒木も道路にはみ出た部分のみが撤去されて残りは放置です.ここは森林火事の後ですので,焼け残った幹がたくさん見えますね.

古くなった森林では地表に光が届かずに生態系が停滞してしまいます.雷などで山火事が起きて古い木が焼けると,地表から幼木やら草花も生えて来て,これらを食する動植物も増えることができます.松ぼっくりは火事ぐらいの熱が加わらないと発芽しないそうです(うろ覚え知識なので,出典を探しときます).

林の向こうには広大な湖が広がってますよ.



湖岸をちょっと歩いてみましょう.



水は冷たく,とても澄んでいます.もちろんカヤックやボートも歓迎ですし,レンタルもあります.でも,ジェットスキーは禁止ですよ.川でのカヤック禁止です.後述しますが,イエローストーンリバーは釧路川のように湖から流れ出しますが,その先には巨大な滝があります.



夕方,湖畔にくつろいでいる人たちがいます.ここはロッジの近くですので人がいますが,対岸まで行けばホントのwild life でしょう.湖畔には舟でしか行けないキャンプサイトが点在しています.

イェローストーンのバックカントリー情報はここからです.PDFファイルですが,写真だけでも一見の価値があると思いますよ.読んでいると...カヤックを持ち出して旅をしたくなって来ちゃいますねえ.


夕方も綺麗ですね.コンデジしか持ってなかったので日が落ちるとうまく撮れません.


朝はこんな風景です.この時はカヤックに興味がなかったのが悔やまれます.ここを漕ぎだしたらとっても気持ちよかっただろうなあ.



さてさて,数ある米国の国立公園の中で,なんでイエローストーンの滞在が長いのかというと,簡単な理由です.イエローストーンのあるワイオミングからモンタナ,アイダホはフライフィッシングの聖地だからです.公園内のイエローストーンリバーをはじめとした数ある美しい川と豊富な鱒たち,マディソン川はイエローストーンから週を越えてモンタナへ流れ込み,聖地の中の聖地とされるヘンリーズフォークにもすぐに行けます.ブラッドピットのa river runs through it(リバーランズスルーイット)の撮影が行われたギャラティン川はBOZEMAN空港への途中にあります.

*BOZEMANと言えばアウトドアショップを思い浮かべるかもしれませんが,米国ではこの空港のあるCity of Bozemanです.


イエローストーンリバーの釣りはちょっと高度です.でも,彼らにならんでロッドを振って,ちゃんとイエローストーン鱒をつり上げましたよ.



観光ポイントの一つはイエローストーンリバーにある滝です.広大な湖と緩やかな流れの先が滝になっているなんて不思議な感じがしますが,この一帯の地形形成と関連しているようです.



ここはちょっと険しくて釣りにはなりませんね.滝からのしぶきで虹がかかっています.雪解けの時期にはもっと水量があるそうですが,十分に見応えがあります.



公園やらアウトドアの楽しみ方は人それぞれですが,イエローストーンは1,2日観光しても面白くないかもしれません.湖を見て,滝を見て,温泉が湧いているのを見て...なーんだで終わってしまいます.動物は見れたり見れなかったりですしね.


Backcountry hiking along Slough Creek




植生豊かな日本の自然と比べると,風景もちょっと殺伐としていますし,広大すぎるのも難.でも,ひとたび自然の中で遊び始めたなら,これほど広大な遊び場はないと思います.幼稚園の砂場から始まって,ディズニーランドで遊び飽きたなら,この巨大な自然の遊園地を楽しむのも良いかもしれません.このBackcountry Trip Plannerを見ていると,公園内の道路は単に通過するだけのものであって,遊び場はバックカントリーにあるんだなってつくづく思います.くどいようですが,写真と挿絵,地図を眺めているだけ(それとちょっとの想像力)で楽しくなりますよ.

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