2020年11月9日月曜日

とど的な中古車の選び方.格安中古車をお得に選ぶ方法はあるのか?


もう古い話になりますが,米国で車が必要になって中古車を選ぼうとしたのですが,その価格の高さにびっくりしました.ほとんど値落ちしないし,ボロボロでも結構な値段.一人一台,実用性重視,メンテナンス次第でボロでも動く,税金が安いなどの理由だと思いますが,むしろまっとうな話だと思います.

日本では中古車の値落ち率にびっくりです.特に外車の値落ちがひどくて,まあ維持費の高さから敬遠されてしまうのだと思いますが,減価償却とか外車特有の整備費などの理由もあるかもしれません.


E91ツーリング後期型


新車と中古車を見て,中古車にワクワクするのは変な癖かもしれません.新車は型式が限られていますが,中古車は幅広い年代の様々な車種とグレードが有り,見ていて面白いです.結構古い型であれば,新車では手が届かないグレードでも廉価なグレードとそう代わりはありません.



もう一つ中古車に惹かれる理由は,数万キロしか乗れれていない車がどんどんゴミになってしまうのが,なんというかとても口惜しいのです.新車の時には最高の技術と手間の結晶であったのに,その耐久性を全く活かせないまま廃車になるのが残念すぎます.車は10万キロ以上,バイクだって5万キロ以上は余裕で走れると思いますが,それぐらいだとよっぽどの人気車や希少車でないかぎり敬遠されてしまいます.

トライアンフ,ドゥカティ,ハーレーを中古で買ったときも,もっと乗ってあげないとバイクが可愛そうだという思いがめちゃくちゃ強かったです.先の方だけ使用された鉛筆が,8割方残っているのに捨てられてしまう感覚です.中古車を全部買って,何百万キロと乗って車としての生命をまっとうさせて上げたい気持ちすら湧いてきます.

米国で中古車に目覚めて依頼,車はレガシー2台MINI2台,BMW1台とバイクはCB400BD, triumph, ducati, Harleydavidsonの4台買ったのは全て中古車です.
あれ,こう書くと乗り込んだのはレガシーの2台(道楽1号,道楽2号)だけで,他は比較的乗らずに手放してますね.恥ずかしながら...


少ないかもしれませんが,経験を踏まえて中古車の選び方と欠点のとど的な虎の巻を書いてみようと思います.(転載は禁止)

基本的に車もバイクも不動産も,相場が決まっているので掘り出し物はありません.ただ,景気や流行に左右されて全体の平均値が上下するのはあるようです.今はネットで最近の取引情報などの基準値が共通で決められるので,大きく値段が異なることはないようです.ただ,高めの値段設定がされていることはしばしばあります.

・ 価格は車種,年式,走行距離,全体の状態,色などで大体決まります.これは買取チェックされると同じです.逆にいうと,グレードや付属品,メンテナンス履歴や消耗品の交換歴はそれほどまでに価格に大きな影響を与えていないようです.売る前に消耗品交換された場合は,その旨が記載されて価格に上乗せされています.中古マンションであれば価格に直に影響するのは立地,床面積,築年数ですが,実際に重要なのは管理状態,管理費などの諸経費,構造の質(建築会社),間取り,細かい立地など住んでから気がつくことです.価格設定で横並びの条件の中でより良いものを選ぶことはできます.故に,車種,年式,走行距離で価格が横並びの中で少しでも安いのを探すのではなく,やや高めでも良いから状態の良いものを探すことです.

・ 再度の売却を考慮しない場合,人気車は選ばないことです.また,スマートディーゼルやハイブリッド,低排気量などの維持費が安い車種は中古価格は高めです.(売却時に高く見積もられることもあるのでこれらの差はなくなるかもしれませんが)価格差は実際の維持費の差額には必ずしも相関しません.

・ 外車は壊れやすいという噂があることと,修理や部品が異様に高いことから敬遠されて,趣味性の低い実用車は安めの傾向があります.車両価格+修理費を最初から予算に組み入れて考えれば,修理がなければラッキーと思えます.

・ 基本は室内保管車を選んだ方が良いです.また,できれば塩害などがない地域で走られた車が良いと思います.水没車は論外ですが,見分け方は知りません.比較的古いクルマの場合には,やはり屋外で保管された車は劣化が進んでいるようです.

・ 予算があればディーラーのアプルード車はかなりありだと思います.新車販売で利益を上げることを主体としている場合には結構良いクルマが安いと思います.また,状態,メンテナンス履歴は良いことが多いです.

・ ディーラー以外では販売実績のある大手か,やはり個人経営,家族経営の良心的な店がいいと思います.規模が小さい場合にはリスクもありますが,社長や店員を信頼できると思ったら信じてみるのは良いと思います.下手なものを売ると次に続かないので,売る側も慎重です.一方で,クレームなんのそので格安だけで勝負の店もあるかもしれませんが,車を見る目がないなら止めるべきでしょう.

・ オーナー数は少ないほうが良いと思いますが,必ずしもワンオーナーでなくてもいいと思います.自分の例で言えば,買ったバイクはいずれもすぐにタイヤ交換し,クラッチやバッテリーも交換しています.ですので,ワンオーナー車もあったと思いますが,僕の売却時には買ったときよりもずっと状態は良かったと思います.勝手知ったるワンオーナーの場合,消耗品の交換時期を伸ばしに伸ばしてギリギリで交換前に手放した可能性もあり,コストに直結する消耗品は中古車屋ではあまり交換しません.交換した場合はその旨が宣伝されて価格に反映されていますし,廉価な消耗品を用いられている可能性はあります.直前のオーナーがメンテナンスを丁寧にしてたことは大事です.

・ 前オーナーがディーラーでメンテナンスをしていたかは結構重要です.さらに,必要なものをちゃんと交換したかは確認すると良いと思います.同一車種の場合,比較的グレードの高い車種や革シートなどのオプションが選ばれている場合,ディーラー車検のいいなりで交換がちゃんと行われていることがあります.僕もバッテリーとタイヤを交換したばかりで売却したことありますが,新車購入とか飽きたとか減価償却を過ぎたとかその他のなんらかの事情で,車両は良好な状態にも関わらずに乗り換えることはしばしばあります.


要は買ってすぐに修理や交換が必要なものを事前に確認するだけなんですけど,車に相場がある以上は格安に手を出すよりも,同一車でやや高めでもメンテナンスの良いものということになります.玉数が多くて,新しい世代に乗り換えも多いBMW320シリーズなんかはお得なはずなんですが,今度の車はどうなるでしょうかね? ちなみにドゥカティsport1000,ハーレーFLSTNと今度のBMWは諸経費込みの購入代金はほぼ一緒です.
 

(転載は禁止)











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