2014年1月24日金曜日

Nikon Df & NIKKOR-Q AUTO 135mmF3.5   ニコンDf と古レンズ その3


ニコンの古レンズ,ニッコールオート135mmF3.5を試してみた.4枚3群であるQオート.380gと重いのか軽いのか...

プラスチックと思いきや,金属のフォーカスリングと考えると軽いと思う.シルバーの縞が美しい.ほどほど解像度もいいし,なにより柔らかい写りが良い.反対に,花を撮ると鮮やかさにかけ,滲む感じの収差が気になる.

カメラ以外の写真は,135mmでf5.6ぐらい.


どうも僕は絵心と音楽性が欠如しているようで...琴線に触れるような作品に出会うことは少ない.これは作品ではなく,受け手の感受性に問題があるように思う.

下手の横好きというわけではないが,比較的長く滞在した倫敦,Denver,モスクワ,イタリアの小町でもできるだけ音楽会,クラッシックコンサート,オペラ,ミュージカル,バレー,そして美術館に足を運んだほうだと思う.

50mmF2と135mmF3.5はeBayでニコマートのおまけ付き.レンズはほどほど綺麗.
いや,とても綺麗だ.
製造番号からすると1967-68年生まれ

良い作品を沢山見ればセンスが磨かれるとの幻想を信じていたわけだが,こればっかりは天性のセンスが大きいようで,ほとんど効果はなかったようだ.もっとも沢山出かけて今程度のレベルとすると,全然行かなかったらどうなっていたかは想像するのも恐ろしい.






僕は音楽や絵には鈍でも,香りや味覚の方はより鋭敏な気がする.要するに食いしん坊ということなのだが....


昨年は久しぶりに日展に書を見に行った.これは良かったのだが,書が展示されていた3Fから2Fに降りると絵画が展示されている.ちょっと覗いてみたのだが...めまいに襲われて5分もその場にいられずに這う這う(ほうほう)の体で逃げ出した.なんだあれは...トリックアート展だったのか?


白黒の縞模様に違和感なし



まあ,美的センスに欠ける僕が具合が悪くなったのだから,逆説的には本当は素晴らしい作品群だったに違いない.そうは言っても,歴史や時間による淘汰は大事だなあとも感じた.

日展で,最も恐ろしかったのは,長く滞在すると違和感が消失するのではないかと感じたことだ.異臭でもしばらくすると慣れてしまうから...



単層コーティングのNippon Kogaku Japan銘 青レンズが美しい.



良し悪しは分からなくても,好き好きはある.印象派から抽象画は結構好きだし,カンディンスキーやシャガールは好んで見る.写ガールなんて雑誌名には敏感に反応してしまうぐらいだ.より古い絵画や浮世絵なんかもどちらかと言えば好きな方だ.


実は135mm はf22までと32までの2本持っています...
勢いで買ってしまったけど,一つは比較のためにf2.8にすれば良かった


トド子に誘われてモネ展を見に行ってきた.部屋からは辛うじて歩いていける距離なので,カメラを持って東大を突っ切って行こうと思ったら...なんと受験会場となっていて立ち入り禁止だった.おかげで殺風景な道をエラく遠回りしていくことになってしまった.


はじめの1枚目.青と赤が綺麗なんですが,アップしたら色褪せてるかな.



カンディンスキーやシャガールは色が素敵でボケっと眺めていて飽きない.
ところが,今回の風景がを見ていて...絵画鑑賞で生まれて初めて...パースペクティブということを意識した.そうか,これらはの景色の切り取りは,100から135mmぐらいの望遠なんだなと.間違えていたら赤面するだけだが,どうも風景画というのは今まで思っていたよりもずっと遠くの景色を切り取って拡大しているようだ.日曜だったので会場はえらく混んでいたが,並んでみている列よりもう三歩ほど下がったあたりにバランス点があるような気がする.


むむ,青とパンが鮮やかだったのに...



印象派の絵を見ていると,画素数云々というカメヲタの話がアホらしくなる.もちろん,印象派の絵を正確に写しとるには高画素が必要だが,絵そのものは画素数なんかナンジャラホイということだろう.以外にも,水面を超えて描かれたロンドンの国会議事堂やウオータールー橋などは精密に描かれているような気がする.すなわち水蒸気による光の歪みが,もう一つのフィルターを必要としない理由となっている.

実は駅に停車している汽車も,その排ガスと水蒸気で像の歪みを自ずから作っている.


パンは美味しゅうございました.



では...クリアにしか見えない晴天だったらどうなのだろう.光の変化を愛したモネが,ゴーギャンのようにサンサンと太陽光の照る正午に好んで描いたとは思えないが...おそらくdetailを削って場面の本質だけを印象付けるようなフーリエ変換を頭のなかで行って描いたのだろう.見る側の能力をそれほど要求しないように噛み砕いて変換して描いているが...悲しいのは100年の時を経ると...見たことのない情景に関しては逆フーリエ変換ができないのである.


トド子の買い物中を撮ろうとしたけれど,写ったのは素敵な店員さん


iphoneの水彩画を試してみて,これはこれで面白いが...コンピューター解析のデフォルメは巨匠の脳から生み出されたartに遠く及ばない.



帰りはもちろん歩き.電車代も食っちゃったし,なにしろメタボ.




設定悪く,シャッタ速度は1/4000.風の影響はない絵のはず.




撮った時はダメダメでしたが

まあ,こんなものかな.


新宿


光輪は綺麗


もう少しvividな感じに写ってますので,ギリギリ使える.


ほどほどシャープだし


人工物は撮りやすい


文字も読める


...?

これはギリギリ


これだけトリミング有り.



実はほとんど(8割)が甥っ子のポートレート撮影
135mm f5.6ぐらいでとても良い.◎ 
肌も顔も柔らかく写ります.子どもや女性の撮影に良いと思う.

すぐ近くに来た青い鳥. 分解能は?

まあ40年前のレンズですので...


製造番号からすると1967-68年生まれだろう.フィルムだと使いにくい焦点距離のせいか,46年ほどは経っているであろうに,極めて状態は良いし,レンズも綺麗である.手にとって作りの良さにちょっと感動を覚える.

レンズのqualityを語れるほどの知識はないが,Dfはオールドニッコール評価にちょうど良いし,使っていて楽しい.カメラの描写力が高い分,正確にレンズ性能が反映されて,フィルムなどの他の要素を除外してレンズの質を味わうには最適だと思う.最新レンズと比較するなら,ジャンクではなく状態の良いレンズと比較するべきだし,何より収差も味として感じられるので比較自体が無意味だ.


こりゃあひどい.赤は滲みます.

紫も苦手.

このレンズは特にポートレートで良いです.柔らかく写ります.一方で,花とか赤,紫は滲んで酷い.それでも,人肌の柔らかい描写は補って余りあると言えます.


現代レンズが失ったもの...そういうのも思ったよりは大きいのではないでしょうか?

...眠いので終わりますが,後で追記しようと思います.

2 件のコメント:

とりおた さんのコメント...

はじめまして。光輪は綺麗 の写真とてもいいですね。私も使ってみたくなりました。

とど2号 さんのコメント...

とりおた様
ご訪問ありがとうございます.拙い写真で機器の性能は伝わらないかもしれませんが,古いレンズも良いですね.
ただ,今現在は新しいレンズがほとんど持ってないので,Zeissのシャープなレンズので撮ってみたくなります.