2018年3月23日金曜日

DUCATI SPORT1000とTRIUMPH THRUXTON900の違い その2


● DUCATI SPORT1000 ドゥカティ,ドゥカ,スポーツ1000....カリメロ
○ TRIUMPH THRUXTON 900 トライアンフ,トラ,スラクストン,スラ....すえぞう


スポーツ1000とスラクストン900の違いを述べる前に,数少ない同じところを言っておきましょう.
タイヤが2つあること,空冷2気筒エンジン,母国(イギリス,イタリア)で製造されていること,ちょっと古いこと,通勤に使えること....


トライアンフ スラクストン900 @お台場&豊洲


そして,2つとも映画で使われたことぐらいでしょうか?

2つの映画は,Tron2と Edge of tomorrowです.




Ducati Sport1000 @Mie


さて,何から説明しましょう...







といっても初心者の感想ですよ,あくまでも.

どちらも通勤には使えます.ただ,Ducatiは前傾がちょっとあるので,あまり荷物を背負って乗れないんですよ.あ,どちらも荷物が積めないことも似ているかな...

違いを一言にすると,草食動物と肉食の違いでしょうか.thruxtonは馬の背中にまたがっている感じ,sport1000は豹の背中にしがみついている感じとでもいいましょうか...もちろん,馬にも,まして豹の背中にも乗ったことはないので,イメージと言うか,例えですよ...




Ducati Sport1000 @雷門

もうちょっと詳しく説明します. スラクストンは大柄でドゥカよりちょっと重いんです.ぱっと見た感じで,みなさんドゥカの方が大きいって思うみたいですが,ホイルベースはそれぞれ1425mmと1490mmで,スラクストンのほうがちょっとだけ長いんです.

そして,トライアンフの前輪は18インチと一回り大きく,タイヤも昔ながらの感じに少し細め.そしてスポーツ1000は前後17インチでやや太め.もちろんグリップのいいタイヤを履いてますが,それぞれの印象はドゥカは教習車にちょっと似ていて,スラロームの倒し込みもあり...一方でスラクストンの乗り味は,おおらかというか,ケニー佐川氏の言葉を借りるならば on the rail感覚です.なんというか,自分で電車のレールを敷いて好きなところに走っていくような感じです.少し自転車に近い感覚でしょうか.一方でドゥカは教習所のように太くて丸いタイヤを使っていく感じで,タイヤとホイルベースからくるのりあじはまあ,現代のバイクはほとんどこの傾向だと思います.


TRIUMPH THRUXTON900 @ゲートブリッジ 若洲海浜公園



スラクストンで後ろに荷重してレール上にいる感覚は,広めのカーブではなんとも言えない気持ちのいい乗り心地で,やぱり例えるなら馬です.ドゥカの感じはやはり獣感があって,機敏に駆け抜けていく豹ですね.(もちろん運転技術はさておきですけど)


Ducati Sport1000 @Gate Bridge


エンジンは,どちらも同じ空冷2気筒ですが,トライアンフは並列で単調なリズムです.もちろん鼓動感も結構ありますし,回転をあげるとむしろ振動で手が痺れるぐらいになります.薄い手袋の時にちょっと辛いぐらいです.

スポーツ1000はL型なので,ドンドコドンドン,ドンドコドンドンと不規則なリズムで,お腹の下で太鼓が鳴っているような気になります.アイドリングならハーレーはちょっと近いのかもしれませんけど,ドゥカは低回転が苦手.3000回転以上回して安定するような感じですので,回すととにかくシビレます.脳天まで痺れる感じでしょうか.街中だと2速あるいは3速までしか入りません.6速まであるんですけどね.





Ducati Sport1000 @東京タワー 港区


トラは一見早そうなんですけど,実際は結構低速にギア比を振ってるみたいです.5速までなので,高速にのるとちょっと振動が気になります.一方で街中では2速から5速までどれを使っても楽しいし,全部使えます.面倒ならギアチェンジをしなくてもどれでも走れて,低速からトルクがあります.キチキチの現代バイクと比べるとかなりゆるい感じですが,それでも大型バイクなので,どのギアでもどの速度からでも問題なく加速します.

意外なことに,急カーブとアップダウンが続く毛呂山の舗装林道でCB400BDより乗りやすかったのは,トルクとどのギアでも使えるからかもしれません.街乗りが非常に楽しい設定です.

KAWASAKIのW800と迷ったときにスラクストンを選んだのは,高速で乗りやすそうだったからですが,案外差は少ないかもしれません.(あと,カワサキとヤマハのオフィシャルビデオにぞっとしたからかも)




TRIUMPH THRUXTON900 @ゲートブリッジ 若洲海浜公園



クラッチですが,ドゥカは乾式クラッチなんです.なんのことかわからない人もいらっしゃるかもしれませんが,今はほとんど湿式クラッチで,クラッチがエンジンオイルと共有の油で濡れているそうです.当然,クラッチの摩擦は軽減されて,半クラッチも使えますが,ちょっとヌルい感じです.

乾式クラッチは,スパン,スパンとキレキレです(運転技術はともかく機会的には).これはかなり気持ちいいですよ.欠点は発進の時にアイドリングでさっとつないで,それからアクセルを入れるのが,ちょっとむずかしこと.さすがに最近はエンストはしませんが,最初は気を抜くとエンストしてました.

あと,つないだ直後が低回転なので,振動が強いこともあります.どちらも好きですが,ドゥカはクラッチを切っても低速で超安定しています.一方でトラは低速のときは半クラ,後輪ブレーキにアクセルを使うようにしてます.そうそう,ドゥカのクラッチはすごく重いみたいです.非力な僕でもなぜか全然気になりませんけど.





Ducati Sport1000 & 超絶ベベルギア DUCATI 名前はしらん.大学の友だちはウン十年のドゥカティスト
@お台場



カフェスタイル.どちらもカフェレーサースタイルと思われていますが,個人的にはちょっと違うと思ってます.

勝手な印象ですけれど,カフェレーサーってタイヤが細くて,もっと軽くて,排気量ももっと小さくて,セパハン前傾のイメージあります.

スラはイギリス製,トライアンフというのは良いのですが,カフェにしてはちょっと重いし,ハンドルも上向きに(僕のバイクは)変えています.ドゥカはセパハン前傾はいいのですが,タイヤは太いし,なにしろ黄色でイタリア製ですから... 

まあ,カフェレーサーにこだわってるわけではありませんので,どうでもいいのですけれど.


TRIUMPH THRUXTON900 @丸の内のクリスマス
ピエロの絵が消えたのが悲しい.





   sport1000は前傾がきつすぎると言われることがあります.確かに初めてまたがったときは,ちょっとと思いましたけれど,今ではよく作られているなあと関心します.なんというか,細かい作りはちょっとちゃちいところもありますけれど,スポーツバイクという乗り味の本質とデザインはさすがにイタリアだなって感心します.



Ducati Sport1000 @とある地下駐車場



風の抵抗は知りませんが,前傾になってバイクを抱え込むことで,ミッドシップエンジンの車のようにmassが中心に来ているような気がします(素人ながら).逆にyoutubeでサーキット走行しているアップハンドルを見ると,どうやって操作しているんだろうって疑問が湧くぐらいです(乗れば疑問は氷解するのでしょうけど). 

スラクストンも後ろ側に座った方が安定する感じがあります.ただ,ハンドルが高くなってちょっと中途半端な感覚も残るんですよね.まあ,真ん中に乗ってママチャリみたいな乗り方もできるんですが,やっぱり走り始めるとお尻を後ろにずらしたほうが安心できるんです.この辺は先達に聞いてみようとも思ってます. 


TRIUMPH THRUXTON900 @港区


そうそう,アルミの軽量スポークホイールは共通でした.色とか形,加速についてはまた今度.

ど素人の感想ですが,大事なことは書いたつもりです.とてもマシンの性能を活かしきることはできないので,上手な人が乗れば全然違う感想になるかもしれません.というか,なるでしょうね.

それぞれちょっと個性が強いので,万能な大人しい一台がほしい気もするこのごろです.



0 件のコメント: