2012年9月19日水曜日

そうだ 劔(見に)行こう2 (Nikon1 V1&10mmF2.8)


この時期は台風さえ来なければ...山歩きにいいと思います.雪は溶けて,初雪はまだだし,晴れていれば十分に暖かいですから.

メタボ対策の山歩きにちょっと出かけてきました.

ほら,ジェントス757を吊るすとテントが均一に光って外からみても綺麗...?


どうでもいいですが,GENTOSランタンでオススメは757です.光が優しいことと,懐中電灯にして吊るすとテント内が快適.普通のランタンはどうしても直接光が目に入って辛いです.




室堂まで家を出てから4時間ちょっと...で行けるはずです.交通事情が許せばですが.
なので,理想では午前10時に出発して午後3時過ぎにはテントの脇でビールが飲める計算になります...まあ現実はそう甘くありませんし,だいたい昼からビール飲まないし.(笑)


食べ物多すぎたけど,ほぼ完食...みかん良し◎
皿がないのでスノピのマグで代用しました.
黒焦げしたチタンクッカーは底面積の大きいサイズでチタンの割には熱効率は良い印象です.
ガスもかなり余りました.せっかく詰め込んだハサミだけは使いませんでした.
カップラーメン小は...汁の捨てばに困るので未開封で持ち帰りました.


昨年は D700&14-24mmを持って行きました.でも重くて大変だったので,今回はNikon V1のパンケーキレンズセットだけにしました.(フルサイズ持ってないし,ズームレンズは嫌い)




写真は全部V1&10mmF2.8(28mm画角に相当)です.最初の1枚以外は全てオートでシャッターを押しただけのjpeg 撮って出しです.ただし黄色に見える紅葉サングラスをしていたので,一部の写真(3枚ぐらい)はサングラス色にiPhotoで補正してます.

コンデジに比べるとたとえパンケーキレンズでもV1は重くてポッケには入りません.でも押すだけでこれだけ撮れればいいかなっと思えます.ボケと夜景は最初から諦めてますのでストレスもありません...やっぱりちょっと重いか?




センサーサイズ1インチはパンフォーカスに良いのでしょう.フルサイズだと相当絞らないといけないと思います.ピントもなんだか適当に合っているようだし...ホワイトバランスも良し.強いて言うとグリーンがちょっと青っぽい時があるかなあ.



サングラスをしているとこんな風に見えます.

ニコンなので操作も直感である程度わかります.パナソニクのGF2はよくわかりません.なんだか家電を操作しているような感じです...操作性以外はGF2は満足度高いのですがね.マイクロフォーサーズ機はとてもバランスがいいと思います.


これはそのままのオート, jpeg, 撮って出し.ブログ上では少し彩度が落ちてるかもしれません.

V1はなんとワイヤレスリモコンでシャッターが切れます.リモコンはD90の時に購入しておいたものが使えて良し.でも,電池がちょっと怪しくて,遠くからだと反応しません(爆).

なんとD600も同じリモコンが使えるみたいですね.それ以外はD800の方がやっぱりいいや.


雷鳥沢キャンプ場から一の越山荘への好散策路.サングラス補正あり.
向こうの山は奥大日岳

キャノンからも廉価版のフルサイズ機が発表になりました.実はニコンのD600はもっと安いかなと思ってましたのでちょっと期待はずれです.なんというか,フルサイズは高いから良い画像という幻想を砕くぐらいの廉価機がいいですね.純正の50mmF1.8は安くて良いレンズみたいなので,これに相応のカメラ価格.レンズはともかく,カメラ本体はミラーレスもコンデジもフルサイズも同じぐらいの値段で,用途と好みに合わせて好きに選べるといいなあ...

今回みたいな写真はシャッターチャンスに恵まれて始まるので,そういう意味では昨年のソニー防水コンデジは最高でした.雨でも良し,レンズも飛び出てなくてポッケにちゃんと入るしね.


浄土山の手前に仲睦まじいお二人.
まるで長年付き添ったかのような雰囲気で素敵でしたが,実際は僕より若そう.

さて,V1は6月の初めぐらいから使ってますが,侮れません.マイクロフォーサーズ機のGF2もパンケーキレンズで28mm相当で画角が被るので完全に浪費になるかなとも思いましたが,良い意味で期待はずれでした.jpegも満足できますし,オートWBも結構いいと思います.シャドウ特性というのでしょうか,つい最近まで知りませんでしたが,黒つぶれしたところのデーターもちゃんと残っています.例えば1枚目の夜景だと,条件を変えると(露出ではなく)山肌の筋も残雪も,地面の石もちゃんと見えます.

ちなみに三脚(ゴリラポッド)が出発準備中に壊れたので,三脚はありません.夜景は立っていた杭に乗せて,自分撮りは石に乗せての撮影でした.もう三脚いらんなあ...


雄山からの見晴らしです.実は今回の本当の目的は...五色ヶ原へのルートを下見しようと
右端の残雪あたりが浄土山です.観測所の建物が見えます.残雪を挟んで岩だらけの特徴的な山が龍王岳
龍王岳から中央にむかってやや低い山が連なっていますが,鬼岳,獅子岳だと思います.
鬼岳と獅子岳の間にわずかに見える高原が五色ヶ原.
五色が原へは浄土山から龍王岳,鬼岳,獅子岳と登り降りを繰り返す必要があり,最後にザラ峠を越えるそうです.
五色ヶ原の奥が薬師岳です.左の方に槍ヶ岳も見えているかもしれませんが,同定できません.


まあ,カメラはなんだっていいんです.軽ければ.
どうもひ弱な虚弱体質のようで,荷物が15kgを超えると動けなくなります.ですから,立派な三脚もフルサイズもテント泊とは共存できません.ざんね~ん...



10mm(28mm) f4.5 1/800secです.手前の石から薬師岳までピントは大体合っていると思います.
もしフルサイズだったらF11以上に絞らないとダメでしょうね.面倒くさい.
傾いているのは石の上にカメラがあるからです.

今回は去年の反省を生かして無駄な荷物はだいぶ省けました.でも,食料を抱えてこの別山乗越は登れそうになく...(恥).やっぱり,またしても雷鳥沢に宿泊となりました.

ホントは剱沢に泊まってみたかったんですけど...


岩と砂の道. 落石の心配がなければこういう道も好きです.
奥には劔がよく見えます.

昨年に続いて立山に来たのは,いつの日か五色ヶ原でテント泊をしてみたいと思っているからです.荷物持って超えられるかなあ...いや,超えられない. なんて考えていると,向こうから若いお姉ちゃんが二人,巨大な荷物をしょって普通に歩いてます.手ぶらの僕より早いんじゃないかい?

...まあ,いいさ.


右に劔,別山,左に奥大日岳です.中央部のへこんだところが雷鳥沢.


富山方面.奥には能登半島?
右端ギリギリが奥大日岳,左が浄土山から室堂山.今回は右から左まで稜線をぐるっと歩きました.
右側の窪地に雷鳥沢キャンプ場,中央右の白いところが地獄谷.
立山三山は盛り上がってできたので火山ではないそうです...
左の室堂山あたりが立山火山で,噴火口は中央辺りの室堂平やみくりが池あたりだったそうです.
手前がえぐれているのはカルデラではなくて浸食ということでしょうか?


別山手前にはちょっと急な登りがあります.晴れていたのはここまで.
この後,急に悪天候になり...なんと別山から劔が全く見えません! なんてこったい.


真砂岳あたりから別山を望む.これは補正なし.



背景はホワイトアウトしたのか...いや,濃霧だ.
この後,大雨で寒い寒い.

そういえば,15年ぐらい前に買ったモンベルのストームクルーザー(のパンツ),初めてちゃんと役にたった気がします.登山靴履いていてもパンツ履けることがやっと確認できました.

テントに戻っても雨は降り続いていて,食べるぐらいしかやることがない.ジェントスライトを持ってきたのだから,本ぐらい忍ばせても良かったなあ...でも,本より食ね.

幸い,翌朝は快晴でした.


翌日は朝から快晴でした.室堂山荘あたりから室堂山に登ります.
室堂山から浄土山,龍王岳を経て鬼岳,獅子岳へ行く計画でしたが,急に大日岳の稜線も歩きたくなり...
昼前には浄土山から一度キャンプ場に戻ることにしました.トイレも行きたかったし.


浄土山


浄土山への登りはちょっと急.こういう登りよりも稜線をチンタラ歩きたいなあと思ってました.
でも,帰ってくるとこれぐらいの登りも結構楽しかったなあと...


昨日より近くから五色ヶ原を望みます.五色ヶ原は溶岩流が積み重なってできた台地だとか...
いつかはあの台地の花畑でゴロゴロしたいと


浄土山から立山三山を望みます.中央に一ノ越山荘があります.
山荘を経て雷鳥沢に下りましょう.


浄土山と奥大日岳はキャンプ場を挟んで対角線上にあります.計画的な人なら稜線伝いにどちらも楽しめるのでしょうが,途中の立山三山から別山は昨日歩いてしまいましたので時間の都合上,雄山はスキップしてキャンプ場経由で奥大日岳を目指します.

キャンプ場に戻っても暑いくらいの快晴で気持ち良いです.風もなくお湯をわかすのも楽でした.今回はレトルトカレーを2つ持って行きました.ちょっと重いけど,フリーズドライより具が多い気がします.

一つは数日前に買ったタイ風スパイシーカレー.
もひとつは随分前に頂いた高級ホテルカレー...賞味期限切れ. 

そういえば...今回持っていった食料,ほとんど賞味期限切れでした.昨年買ったものが多かったので...最近頂いたカロリーメイトだけは大丈夫でしたが...


晴天の下,ランチは白米&タイグリーンカレーのレトルト.スパイシーで美味い...
でも,それって今日の晩飯じゃあなかったっけ...?

別に臭いから干しているわけではありません.
靴下も靴も,ソールも僕も日光浴です.
中央から左上に向かってが午後の登り口です.


みなさんは登山を終えてキャンプ場へ降ってきますが,僕はこれから登り.
でも,またしても雲行きが怪しくなって来ました...


能登半島から日本海の青さを堪能して,劔を望む予定だったのに...
どんどん曇ってきて,かなりヤケクソで山頂まで来ました.
真っ白で何も見えないので,普段は撮らない山頂記念写真でせめて登頂の証拠を残しておきます.
ちなみに頭に巻いているカラフルなのは,新しいスポーツタオルです.
トド子がスポーツクラブで選んだ時には,店員さんが絶句したとか...旦那さんが使うのにいいんですか?

去年は...手ぬぐいを頭に巻いていたから,今年はバンダナみたいでちょっと良いかも.


天候が悪くなると,雷鳥がのこのこと出てきます.
バスの中で聞いたガイドによると,天敵に見つからない雷の日に出てくるから雷鳥なんだとか...
雷鳥の向こうには劔がそびえているはずなんですがね.


一瞬,ちょっと明るくなったけれど,劔は見えません.
おーーーい,劔やーい.はるばる見に来たんだけど...

帰りは室堂乗越から剣御前方面にちょっと寄り道します.前日に歩いて雨に高山植物が映えてとても美しかったところです.


帰りはちょっとだけ寄り道します.このあたりはホントに花畑.


夕日に美しく照らされて黄色く染まります.こんな素敵な稜線の散歩道なのに誰もいません.
みんな,崖とか岩が好きなんだろうなあ.で,もう宴会か...


キャンプ場では日が沈んでいるでしょう.山陰になっています.


登山道の中にも花壇があり...

花と山の写真を撮っていると,何やら呼ぶ声がします.


誰か僕を呼ぶ声がするので振り返ると雷鳥の若鳥が...
くーぴー,グー...話しかけてくるので,
こちらも,ピー,クーとやっていると...
もう1羽現れて,クー,ピー...
三人でしばらく合唱してきました. しかし...大丈夫かなコイツら? 絶滅するなよ.


ちょっとトリミングしてみました.ライチョウの若鶏はキジみたいです.
若いのにアイシャドウ入れてる♡

広角単焦点なので,すぐそこにいるのにちっちゃく写るし...
やっぱりズームレンズがいいよなあ...爆


日が完全に暮れる前に帰ります.20分程度の道ですが慎重に.
3000m級の立山三山山頂(山x3)は,まだ夕日に照らされて輝いています.
(サングラス補正あり)




さてと~ 帰りますか.階段は飽きたので一番好きな道から戻ります.
食材は全部食べたはずなのに,荷物が重い...

昨日は大雨に降られましたが,良いこともありました.
なんと,丸々と太ったライチョウがトコトコ歩いて来ました.

なんというか...この緊張感が完全に欠けたまるまる太った生き物.対抗できるのはムーミンとうちのトド子ぐらいです.

警戒心も緊張感もなく,目の前で花をつついてます.ライチョウはかな~り癒し系でした.一応写真に収めましたが,広角の上に大雨でうまく撮れません.

進行方向の散策路上に居るので,どいてくれるのを待ちながらしばらく眺めていましたが,いい加減に寒くなったのでちょっと近づいても逃げる気配はなく,手を伸ばせば触れるぐらいの距離でやっと動き出しました.

それものんびりトコトコと僕の進行方向へ...4羽とも...

おい,脇にどいてくれと思っても...トコトコと登山道から外れません.数十メートルは先導してくれましたが,道が広くなったところでやっと脇から追い越せました.

しかし...こりゃ保護しないとあっという間に絶滅だな.最近,絶滅危惧種のグレードが上げられたそうです.3000羽が2000羽に減ってしまったそうで...なんとか増えてほしいものです.


さて,4羽が見えますでしょうか? 成鳥はコロコロとまるまる太ってなんだか愉快な鳥です.
岩に保護色ですが,そろそろ足だけ白くなりかけてます.
らいちょうと山に癒された連休でした.

6 件のコメント:

bohemian さんのコメント...

いいですね.山.とど2号さんの山へのアプローチがとても気に入ってます.

実は単純に登山目的だけで山でテント泊って経験ないんです.冬のBCでは日帰りか麓の宿だし,かつての入渓ではそこまでの標高稼ぐ事はないですから.
で,とど2号さんに影響うけて山行ってみたいなと.山ガールに会ってみたいなと.モウレツに感じてます.あっ!それには道具買わないといけない!
とど2号さんのテントってハバハバですよね.あの位の重さを背負っても負担かからないものですか?
日帰り登山などして徐々に慣らして来年は山でテント泊挑戦しようと思ってます.

ようちゃん さんのコメント...

いい!
かなりいい!
ぼくの夢、テン泊…。
ほんと憧れてるんですよー。子供さえ……( ;´Д`)
なんて。

とど2号 さんのコメント...

bohemian様 こんばんは~

日本ってトレッキングがあんまりなくて,いきなり登山ですよね.チンタラとしか歩けない僕にはちょっとハードルが高いです.
雷鳥沢はバスターミナルから下りで,水も豊富にあるのでキャンプは楽ですよ.おまけに温泉も近くにあるので毎日入れるし...(帰りは登りですが,食料分は軽くなってるはずだし)

テントはハバハバHPですが,MT25よりは圧倒的に軽いです.非力な僕でもなんとか持っていけます(下りなら...爆).

テント泊,新品を揃えるのも楽しみですが,もし試しにでかけるならザック,ハバハバHP,マット一式お貸ししますので使ってください.(年に1回ぐらいしか使わないのはもったいないので...)

とど2号 さんのコメント...

SCC部長さま

こんばんは.

テン泊いつもされているじゃないですか〜 家から歩いていつものところに行ってください(特に冬)

家族孝行続けていれば一泊ぐらい遠征もお許しが出ますよ.
そのうち行きましょう.

異能☆得手(艶) さんのコメント...

素晴らしい景色ですね!!

今は子どもと一緒にピークを登る登山をしていますが、子供たちも大きくなってきたので、テント泊しながら縦走するような登山をやってみたいです。
こういう景色を見に行きたいなぁ!!

とど2号 さんのコメント...

異能☆得手(艶)様

こんにちは.
室堂〜雷鳥沢は手軽に2000m超のキャンプができて良いですね.でも,長岡から4時間ちょっとなので,埼玉からだと少し遠いかもしれません.

一応,なんちゃってテント泊ですが,荷物をしょって歩いた距離はほとんどなく,しかも行きは下りです.お子様連れで荷物が多い人にはオススメの雷鳥沢ですよ.

なんと,1から2歳時児をおぶっての登山&キャンプを,昨年も今年もみかけたのでびっくりでした.みなさん強者です.

異能☆得手(艶)家はアウトドアベテランなので,すぐに雷鳥沢だと物足りなくなるかもしれませんが,お鉢の底に位置しているのも周囲の山々を歩くのに便利で良いです.&温泉も楽に行けますし...